GDPはGross Domestic Product の頭文字を取ったものです。本文中では付加価値の総額と説明しました。もう少し詳しくは、国内での「生活者の消費」、「企業の設備などへの投資」、「政府の支出」、「貿易収支」を合算したものです。ここでは、日本企業が国外で作り出した付加価値は含まれません。
GDPには「名目」と「実質」の2つの表現があります。「名目」はその名の通り、実際の金額で合算したものです。一方、インフレやデフレで物価が変動します。その変動分を修正したものが「実質」です。
この2つのGDPの表現は、名目GDPはある時点の経済規模の比較に、また、実質GDPはその成長の度合いを比較するという使い分けをします。